医院ブログ2022.01.04
2022年 仕事初め
明日から仕事初めです。
この休みの間は仕事のことは常に頭をよぎるのだけれど、形としては何もやりませんでした。
きっと2021年終わりは自分にとって上手くいかない事が多かったので目を背けたかったのだと思います。
上手くいかないことや悩むことは主にスタッフの採用、教育のマネージメント、つまり多くは働く人の問題です。
診療のことで迷うことは殆どありません。
歯科診療では、勉強もして経験も積んだ結果、「出来ること」「確率の悪いこと」を知っているので、なるべくエラーの少ない道を選ぶ様にします。
チャレンジだと思う治療は成功の確率が高くない治療なので、リスクをご説明した上で患者さんが選択したのであれば全力でやります。予め上手くいかない可能性をお話ししている上でなので、やるべことを全力を尽くすだけです。
医療は統計と自分の医院の持っている武器を総合して考えて、患者さんにとって何がベストか診断して、選択肢が有れば他の選択肢も提示しながら最後は患者さんの意思を最優先に方針を決めます。例外で保険だったらルールに則っていないものや医学的にあまりにも常識外れな事は別です。
何を選択するかの主体は患者さんにあるので、患者さんの思いをコントロールしようとは思っていません。
だから悩まない。
でも、院長の仕事は、その場にいるどの歯科医師、どの歯科衛生士、どのスタッフでもある一定基準以上の医療サービスを行なってもらえるようにする事です。
医院で働く人の気持ちとか行動はコントロールしたいけれど出来ないものです。
だから悩む。
院長は「はらデンタルクリニックは創業以来こういう思いがあって、こうやっていきたいんだ、こうやって欲しいんだ」という事を伝えて、お願いして、共感してもらえる様にする事しかできません。
結局、悩み事はコントロール出来ない事をコントロールしようとするから悩むのだとこのお休みで気が付きました。
少し前は診療の事でも悩んでいました。
それは患者さんをコントロールしようとしていたからです。
「理想の治療とは?」
みたいなことを少し前は追求したり、考えたり、他の先生の意見を沢山聞いたりしていた時期がありました。追求したところで選ぶべき方法と結果が明確に分かっていることじゃないから悩むことに意味がないし、他の先生のお話は参考にはするけれど、やはり術者の持つ哲学と手札が違うのでそれで決定はできません。
むしろ大きなお世話で、個々で感じる事や重要視する事は違うので、患者さんが何を選ぶかを歯科医師、歯科衛生士の考えを「押し付ける」事自体が問題があるのです。
でも治せる確率が高い治療を患者さんに選択して欲しかったら、それを選択する価値を伝えることしかありません。
スタッフにも同じだと思えば年始に僕はすべき事はお願いを伝える事です。
スタッフが院長の思ったり願う事をやってみる事を「それ、良いな」選択しようと思ってくれる様に伝えるのが僕の仕事です。
そう考えると大概の事は悩むのではなく、「伝える」方法を考えるという事なのでやるべき事が明確になりました。
という事で、2022年、はらデンタルクリニックがどうなっていくかは分かりませんが、僕は思っている事を全力で伝えていきたいと思っています。
本年も宜しくお願い致します。