歯の豆知識2022.02.06
矯正はいつからするのが正しいの?→上下4本ずつが生え変わった時は考える時。反対咬合は早めにね
矯正治療はいつからするのが正しいの?
患者さんから質問はよく受けます。
歯並びを治すと言っても、目標とする歯並びと今の歯並びにどのくらいの差があるのかで、この御質問の答えは違います。
いつからやる?
歯を抜く抜かない?
マウスピース矯正でいけるの?
どのくらい時間がかかるの?
全部答えは「症例によります」が正解です。
ですので、何となくの矯正相談は先生によって言うことが違うことも多いので、「何を信じれば良いの?」と悩んでいらっしゃる患者さんは結構お会いします。
だからこそ何となくではなく、しっかり検査をして適切な診断をすることがとても大事です。
ざっくり言うならば、6歳臼歯が全部生えてから、が一つ判断基準です。そこに器具をかけるからです。
その後、上下の前歯4本ずつが生え変わった時の状況も判断するチェックポイントの時期だと思います。
歯並びが悪くなる原因は歯の大きさと歯の大きさの不調和です。
並ばないならば、並ぶ様に幅を広げる
歯を抜いてスペースを作る
これをいつやるかです。
個人的には、もし自分の子供なら出来るだけ歯は抜きたくありません。
だから幅を広げてスペースを作りやすい時期にやりたいと思います。
でもどうしても広げるだけでは歯を並べるスペースが作れない事はあります。その場合がやむなく抜歯になります。
そして明確に早めに解決した方が良いものがあります。
上の前歯よりも下の前歯が前に咬む、反対咬合です。
理由は上の顎の成長の邪魔をするからです。
お父様、お母様の遺伝は最も大きな要素です。
お子様は成長と共に遺伝に伴い成長するので、どんな方法や器具では解決が難しいです。
上顎と下顎の位置のズレが大きい場合は手術が必要なケースもあります。
鶴野先生とスタッフが、矯正についてのyoutube 動画を作ってくれています。
ご覧になって頂き、皆様が矯正を考える時の参考になれば幸いです。