歯の豆知識2022.06.17
iTero(インビザラインの為の口腔内スキャナー)が納入されました。
先日、上山口中学校に歯科検診に行きました。
その中で感じたこと。
数年前に検診に行き始めた時と比べて間違いなく虫歯は減っています。
時代と共に御家庭、学校で歯磨きや歯科疾患の予防の啓蒙がされているのだと思います。
それと同時に気になったのは「歯並び」です。
歯並びは見た目だけではありません。
勿論、見た目はとても重要です。マスクを外した社会に戻った時に口元の印象はとても印象に残るものです。
それ以外に歯並びが悪いデメリットとしては、歯の当たる面積が少なく、咀嚼効率を下げたり、清掃不良による歯周病や虫歯の悪化が挙げられます。
歯周病菌は10代後半に口腔内に定着をすると言われています。
歯周病が悪くなり始めるのは20代以降です。
ですので、歯列矯正は理想的には小学生後学年〜高校生前半位だと望ましいです。
出来るだけ、将来歯で悩まない未来を手にして欲しい。
そんな思いから、出来るだけ矯正のハードルを下げる為に、小児矯正、マウスピース矯正(インビザライン)に力を入れていっています。
同じ歯列矯正をするにしても、より動きやすく歯肉退縮のリスクを軽減できる成長期の時期に矯正を行えるメリットは長い人生において、大きな意義があります。
勿論、何でもマウスピースで治る訳ではなく、マウスピース矯正の適応症があるので、誰でも良いというわけではありません。ワイヤーの煩わしさが無いので見た目が目立たないこと、清掃しやすいというメリットがあります。
歯周病のリスクを考えた時に、マウスピース内で嫌気性菌が繁殖する可能性を考えると、歯周病が進行しにくい若年者により向いている矯正方法だと思っています。
勿論、若年者が望ましいですが、適応症例であれば年齢を経ても治療は可能です。
もし、歯並びが気になるけれどワイヤーで動かす以外の方法が気になる患者さんは気軽にお声がけください。