歯の豆知識2022.07.15
病気には原因がある
若年者の虫歯とシュガーコントロールの関係は科学的に否定出来ません。
仕上げ磨きさえ頑張れば虫歯が防げるかというと食生活の改善はなしで達成するのは難しいです。
勿論、子供が欲しがるのにあげないのはかわいそう、という議論もあるでしょう。
しかし、糖尿病の患者さんに「ご飯を食べさせないのはかわいそうだから、普通に食べて良いよ」
とか、高血圧の患者さんに「かわいそうだから塩分なんて気にしないで良いよ」
って言えるでしょうか?
それはとても当たり前なことなのに、私も含めて甘いのです。
私は子供に甘いものもそれなりにあげるし、妻もそうです。だってあげると喜ぶから。
でも、本気で予防をする時に、「かわいそうだから」なんて言うことは正しいのでしょうか?
歯を削れば痛い それは歯医者が上手いとか下手とかではなくそこまで歯を削らねばならない。
かわいい子供に辛い思いをさせたのは、そういう食生活をさせてしまった事に原因があります。
大人も子供も関係なく、歯髄を取れば歯は弱くなる。永久歯はずっと引き算で弱くなる。
患者さんが変わらないのに、虫歯治療を繰り返しても、その度に小さくなる歯はいずれなくなります。
歯を抜けば、一般的にはブリッジ、入れ歯、インプラントで失った歯を補うことになります。
歯周病も口腔清掃が改善されず、喫煙習慣があれば何をしても治療結果は絶望的で、いずれ歯がなくなる未来を書き換える事は出来ません。
私は自分を導く様な出会いが続くと、何かが変わろうとしているサインだと思っています。
セミナーを受講した後に歯科大学の同級生が経営する歯科医院を見学したり、月に一度衛生士教育に来ていただいているフリーランスの歯科衛士さんの教育と覚悟に触れて、患者さんのやっぱり食事というものにもっと関心と指導をしなければならないと感じました。
何故なら、歯科治療はいくら技術を磨いても、患者さんの行動変容無くして良い結果は得られないからです。
今までは情報はお伝えしましたが、選択するのは患者さんだと思っていました。
人を変える事はできません。
でも変わる事はできます。
私達はもっとプロとして強いメッセージとして正しい情報を強くお伝えする必要があると感じています。
そしてその為に医院のシステムや指導を変えていこうと思っています。