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歯の豆知識2022.10.16

インプラントって正直どうなの?

インプラントって正直、どうなの?

お金は高いし、手術は怖い。

けれど、健康な歯を削られてブリッジにするのも嫌だ。

入れ歯を入れるのも、この歳で早すぎる。

あるいは

気持ち悪くて入れていられない。

迷って当然だと思います。

今日は歯科業界の都合とか営業は一切関係なく、率直な意見をお話しします。

結論として、自分の歯ということで言うならば48歳の歯医者を20年以上やってきたおじさんの意見を言うと「必要悪」なのかな、と思っています。

もし、自分が歯を一本無くした場合にどうするかというとインプラントにします。

それはまだ(もう?)48歳だということで全身疾患がなく、おおむね健康だということと、歯医者で飯を食ってきた僕にとって一番嫌なのは歯を削られることだからです。

そして今のところは、僕は入れ歯は気持ち悪くて入れていられないから、消去法でインプラントということなんです。

インプラントは骨の中に手術でチタン製のネジを埋めて、その上に歯を作る治療です。手術をするということは全身的な状態や年齢が関係します。

当院でインプラントをお勧めしない人は

①心臓疾患などで血が止まらないお薬をお飲みの方

②糖尿病でコントロール不良の方

③その他全身疾患をお持ちで手術にリスクが大きい方

④70歳以上の女性

⑤喫煙習慣のある方

⑥歯周病のリスクが高く、この先も歯がなくなっていく可能性が高い方

⑦骨粗鬆症のお薬をお飲みの方

です。

歯は削ってしまったら二度と再生しません。しかし、骨は再生をします。

高齢になり、全身疾患を多数お持ちの方にやるべき治療ではないと思います。

しかし、年齢が若く、歯を削る方がリスクだと思う方には良い選択肢となり得ると思うのです。

実際に来院される患者さんの中には

「インプラントだけは嫌です!」

という患者さんも、いらっしゃいます。

これは手術が怖い、という方と費用が高いという理由が多いです。

逆に

「これ以上歯を削られるのは絶対に嫌だ」

「入れ歯は嫌だ。どうにか固定式で噛める歯を作ってほしい」

という患者さんも多数いらっしゃいます。

どちらも正解だし、私たちは患者さんが何を選んで頂いても構わないです。大事なのは患者さんが歯がなくなったのはもう取り返しがつかないとして、その治療をするのに「何が嫌か」だと思います。

1)歯を削るのは嫌→入れ歯 か インプラント

2)入れ歯を入れるのが嫌→ブリッジ か インプラント

3)お金がかかるのが嫌 もしくは 手術が嫌 → ブリッジ か 入れ歯

後は2択です。ちなみに親知らずがあって、サイズが合えば移植はこの3つの治療法よりも優先順位は高くなります。

インプラントに関しては少し前に世間ではかなりのネガティブな情報が出回りました。「〇〇歯科 インプラント」という大きな看板を使った広告を某歯科医院が出していたりもすると「あやしー」と思う方もいらっしゃると思います。

 

インプラントは魔法の杖ではありません。

自分の歯よりも良いなんてことはないし、金属製の異物出る以上、年齢、生活習慣、全身疾患も考慮しなくてないけないし、万能な治療ではりません。入れた後が大事で、御本人とプロがメインテナントしていく必要が理解あります。

インプラントをお考えだったり不安がある方はやるやらないの関わらず「自分はどうなのか?」を聞いて頂ければと思います。

私達は自分の都合であなたに適さない治療をお勧めしないことをお約束します。