その他2021.01.12
コロナだから?
緊急事態宣言後の連休が明けて今日から診療です。
これまでは前回の4月からの緊急事態宣言の時からの変化と比べて、人の動きは止まっていないのが正直な感想です。
当院も緊急事態宣言による診療のキャンセルもあまり出ていません。公共の医療も市の障害者歯科のアセスメント委員をさせて頂いていますが、現状では診療の数を減らしたり中止にする方針ではない様です。
勿論、今回の緊急事態宣言を受けて飲食業、旅行業、宿泊業、等の方々は甚大なる被害を受けていますが、前回の宣言ほどの危機感は多くの人の間では下がっていると思います。
これは4月に想定していたよりも若年者の方は症状がない方が多い事、また致死率が低いことが分かってきた事が大きいと思います。
実際の感染者数は4月と比べれば埼玉県では1日当たり10倍以上になっていますし、近隣の東京都では多い日は1日2500人近くに及んでいます。
しかし、人々の危機感は下がっているのは
「知っている」
「慣れた」
事が大きいのです。
これはあらゆる病気において似ていると思います。虫歯、歯周病も同じです。
多くの人が結構な割合でかかるという事が分かっている。
でも、その病気にかかっても大きくトラブルになる人の数は少ない
だから予防に対して意識の高い人は気をつけるけれど、意識の低い人は病気の存在は知っていてもお構いなしの生活をする。
そして思いもよらず重症化した人は、あらためて病気の怖さを知り後悔するが時既に遅し・・・となります。
きっと皆が期待するワクチンの予防接種が多くの人の進んでも、新型コロナウイルスが脅威ではなくなるには年単位で時間がかかる事と思います。
病気はコロナだけではありません。新型コロナウイルスを理由に普段の通院から遠ざかったり、予防を怠る事で他の病気を悪化させる事は人生全体で考えると健康被害は大きいと思います。
むしろコロナ以外の病気で苦しむ事の方がずっと可能性が高いのです。
患者様がコロナを怖がりすぎて、別の病気を重症化させないように事に私達が出来る事を精一杯やろうと思っています。
安心して医療を受けて頂ける様にする為には診療所での感染防御体制を徹底するのは勿論の事、新型コロナウイルスの正しい恐れ方も歯科と医科を包括する医療法人で働く者として啓蒙していくつもりでおります。
間違いなく高齢の患者さんにとって命のリスクにはなる病気です。
今の状況だと重症化すると命の選別をしなければならない可能性があります。
新型コロナウイルスの影響は最小にしつつも感染拡大が収束するための出来る事を全力でやっていきます。