その他2021.05.01
検診の信頼性
学校歯科検診、市の検診、妊婦検診・・・・
検診ではどこまで分かるのでしょうか?
答えは「チラ見程度」だと思っています。勿論先生によっては丁寧に診てくださる方もいらっしゃいます。僕も出来る限り丁寧に拝見します。しかしながら時間もやって良いことも制約がある中では正しい診断が導けるものではなく、あくまで悪いものを見つける為の目の粗いスクリーニングだと思うのです。
本日も「検診では何もないと言われたのに・・・」
という患者さんが何名か見えられました。親知らずが関係していたり、生え変わる永久歯の位置の問題など、
虫歯や歯周病は基本的にはよほどのことがない限り、痛みがあまりない病気です。
それゆえに、症状が出てからいらっしゃって、現状をお伝えすると、ショックを受ける患者さんは多いです。
当院は術者は皆、ルーペを使用し、自分の目線と同軸のライトを使って仕事をしていますが、それでもX線写真なしで正しい診断をするのは難しい場合もあります。
正しい診断は適切な検査が必要なのです。
ですので、いわゆる、皆が行う「検診」を過度に信頼しないでください。
検診を否定するのではなく、自分の健康チェックをちゃんとしたい方には不十分なので、出来れば歯科医院できちんと資料を採得しておく事をお勧めします。